世界ガストロノミー地域2025年にスペイン・カタルーニャ州が選ばれました!

バルセロナのあるスペイン・カタルーニャ州が、ヨーロッパで初めて国際ガストロノミー・文化・観光協会(IGCAT)が選定する世界ガストロノミー地域(World Region of Gastronomy) 2025に選ばれました!

カタルーニャ州はスペインの北東部地中海沿岸に位置し、独自の文化や言語、伝統を持つ地域です。

スペインを代表する建築家ガウディや、美食家としても知られるダリの出身地としても知られるカタルーニャは、
様々な国の文化が融合し独自の食や料理を創り出してきました。

そんなカタルーニャで造られる美食にピッタリのワイナリーをご紹介します!

◆エデタリア  /  テッラ・アルタ

ワイナリーの名前は、トルトサとサラゴサを結ぶ古代ローマ街道「エデタナ街道」に由来しています。
エデタリアのオーナーであるジョアン・アンへル・リベリアは、地中海文化に敬意を表し、ワイナリーの名前をエデタリアと決めました。
彼はワインの世界で働いていた祖父・両親へのオマージュとして2003年にエデタリア ワイナリーを立上げました。

約60haの自社畑で収穫された葡萄のみでワイン造りを行い、その多くが60年以上の古木で葡萄の収量制限も行っています。
エデタリアでは「ワインとはテロワールらしさを最大限表現しているものであり、誰がそれをつくり出したかを映し出すものである」 と考えています。

エデタリアでは 有機栽培による古木のポテンシャルの回復に努め、土着品種を使用したワイン造りを行っています。

◆セラー パサナウ / プリオラート

1194年南仏プロヴァンスからカタルーニャを訪れた修道士たちはモンサン山脈を訪れた時その美しさに感動し、この地のことを人々に尋ねると「この土地には一番高い松の木の下に天使たちが上り下りする階段がある」という答えが返ってきました。

その伝説の美しい地に、パサナウは祖父の時代からの荒廃したブドウ畑を入れ替え、新しい土地を取得し、栽培システムを導入してワイナリーの近代化をはかりました。
ワイナリーの設立は1995年で、ガルナッチャ、カリニェナ、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、シラー、カベルネ・フランなどのブドウを有機農法で栽培しています。

パサナウのワインは凝縮感、ミネラル感、複雑性に富み素晴らしいテクスチャーとフィネスを感じ心地良さに包まれます。

◆ア・テ ロッカ  /  ペネデス

祖父の代から高品質CAVA 『Agustí Torello Mata』 を生産していたアグスティ・トレジョ家の三代目 ロッカは大学でワイン醸造を学んだ後、レコルタン・マニピュラン・シャンパーニュのブルーノ・ミシェルで研鑽を積む中、自然に忠実なバイオダイナミック農法によるワイン造りを目の当たりにします。

カタルーニャのペネデスに戻ったロッカは、父シビルが生産するカヴァと畑のポテンシャルの高さを実感し、「ペネデスのテロワールを表現し自然に則ったワイン造りを実践すること」「土着品種であるマカベオを中心にチャレッロ、パレジャーダ、ガルナッチャだけを栽培すること」そして「オーガニックでシャンパーニュに勝るとも劣らないスパークリングワインを生産すること」を決意しました。

同じ頃ペネデスの生産者達の間でカヴァは高品質なものから安価なものまであるためD.O.の法律区分の中で差別化するのは大変難しいという問題を解決すべく、D.O.CAVAから脱却する革新的な動きが起こりました。
ロッカは高い目標を持つ同志とともに、高品質カヴァさえも超える最高品質のスパークリングワイン『クラシック・ペネデス』 を造るため、父シビルの協力を得てD.O.ペネデスのサン・サドゥルニ・ダノヤに30代の若さで、ア・テ ロッカ ワイナリーを設立しました。

この記事をシェア