Pago los Balancines (パゴ ロス バランシーネス)のワインストーリー
今年のパナバックからのクリスマスプレゼントは、「A.T ROCA(ア・テ ロッカ)」に決まりました!
A.T ROCAはカタルーニャ州にあるD.O.ペネデスで最高のスパークリングワインを目指し続けているワイナリーです。
A.T ROCAのワインはいったいどのように造られているのでしょうか?
写真と共に、皆様にその魅力をお伝えいたします。
彼らはワイナリーで働いているスタッフたちです!良い笑顔ですね。
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では、早速畑での作業を見ていきましょう!
こちらが、ワイン用のブドウ畑です。ワイナリーは、スペインの北東部 地中海沿岸に位置しています。
祖父の代からワイン造りをしていたアグスティ・トレジョ家の三代目ロッカは、父の持つ畑のポテンシャルの高さから、オーガニック栽培の土着品種を使って、このペネデスの気候、土壌、自然などを表現するワインを造ることを決意しました!
ワイナリーでは土着品種である マカベオ、チャレッロ、パレリャーダ、ガルナッチャが栽培されています。
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まだ寒い2月下旬、ブドウの芽がまだでていないこの時期に、剪定作業を行います。
長年の経験が生かされる、春からのブドウの生育に影響する一番大切な作業です。
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季節は3月。もうすぐ萌芽がはじまります。ブドウ畑には春の足音が聞こえていますね。
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4月 新梢の成長が始まりました。このブドウの樹齢はなんと30年以上!
樹齢の高いブドウは地中深くに根を張り必要な水分や栄養分をしっかりと吸収し、高品質な実を実らせます。
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5月上旬 ブドウの樹に花芽がつきました!これからこのブドウの赤ちゃんが愛情と手間暇かけられ、おいしいブドウ、そして素晴らしいワインへと生まれ変わります!
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5月下旬 グリーンハーベストとキャノピーマネージメントの作業が始まります。
グリーンハーベストとは、収穫より前にワイン造りに必要な量のブドウ以外の房を摘み取ってしまう作業で、これにより残されたブドウは栄養を効率よく得ることができ、凝縮感のあるブドウが収穫できます。キャノピーマネージメントは、ブドウの余分な葉を取り除くことで畑の風通しを良くしたり、夏の強い日差しから果実の日焼けを防ぐため、葉がうまく日陰になるように調整しながら剪定していきます。
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6月中旬 結実したブドウ。8月下旬の収穫に向けて、スペインのまぶしい太陽をいっぱい浴びて、どんどん成長していきます。
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7月上旬 実が大きくなってきましたね。収穫まであと少し!
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8月上旬 収穫直前にぶどうの品質や状態の最終確認を行います。
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8月下旬 いよいよ待ちに待った収穫の始まり!収穫は1房ずつ手摘みにて丁寧に行われます。
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8月下旬から9月下旬まで、品種や区画ごとに成熟度を確認しながら収穫は続いていきます。収穫には、ブドウの重みで収穫カゴの下に入った実がつぶれないように小さな収穫カゴを使って行われます。
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ブドウの収穫が終わった後は、いよいよワイン造りです!
収穫されたブドウはワイナリーに運ばれたあと、丁寧に選果され、圧搾機に運ばれます。
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空気圧式圧搾機で絞られた果汁は、ブドウに余分な圧力がかからないので、雑味が抽出されず、ピュアなジュースが絞れます。
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圧搾されたブドウ果汁をタンクで発酵させてスパークリングワインのためのベースワインを造ります。扉の外には、A.T ROCAのラベルに描かれる山並みが見えています。
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ベースワインの醸造が終わったら、ワインは二次発酵のために酵母と糖(酵母により糖分が分解されアルコールと炭酸を作り出す為)を入れて瓶内二次発酵のために瓶詰されます。ここで入れた糖分は、酵母が再び発酵を始めるための、いわば酵母のためのごはんであり、ワインが甘口になるわけではありません。
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瓶内二次発酵のボトル栓は、昔ながらのコルク栓を使用。コルクを使用することで現在主流である王冠栓よりもワインに複雑性と奥行き、バランスが与えられるといいます。
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15か月以上という長い期間の瓶内二次発酵を終えると、いよいよワインの旅立ちが近づいてきます。
この作業はルミアージュといい、最近では機械化されるワイナリーも多い中、A.T ROCAでは人間の手で数週間 毎日少しずつボトルの角度を変えながら、同時にワインボトルも少しづつ回転させていき、瓶にたまった澱をボトルの口に集めていくという熟練の技を使って作業しています。
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このように、D.O.ペネデス産のオーガニックブドウだけを使い、最低15ヶ月以上の瓶熟成を行って造られるスパークリングワインは、特別な「クラシック・ペネデス」という名前を名乗ることができます。
もちろん、A.T ROCAもクラシック・ペネデスのワインなのです!
こちらがボトルの口に集められた澱。ここまでくれば、あともう少し。
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いよいよデゴルジュマン(澱抜き)の瞬間です!
まず、瓶口とその近くに溜まった澱を液体窒素で凍らせます。この状態で栓を開けると内部の気圧により、凍った澱が弾き出されるのです。
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デゴルジュマンで澱が飛び出た分目減りした液体を補充します。「ブリュット」と言われる辛口や甘口の瓶内二次発酵のスパークリングワインは、ここで門出のリキュールというワインの味わいを調節する液体を入れますが、A.T ROCAは「ブリュット・ナトゥーレ」なので、甘味のある液体ではなく、ワインを補充します。
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そして、その後コルクで打栓し、ラベルが貼られてワインが完成します。
このように多くの工程を経て、この素晴らしいワインが完成します!
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長い時間、手間暇かけて大切に造られたA.T ROCA。クリスマスの食卓を彩るのにぴったりな上質な味わいのスパークリングワインです。
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A.T ROCAワインの素敵なワインストーリー ~完~
いかがでしたでしょうか。A.T Rocaに興味を持っていただいた方は、こちらから購入できます!クリスマスはA.T Rocaで乾杯!